S&B 本挽きカレー
ここ最近は完全にブログの更新をサボっていて、なかなか再開できない恥ずかしさを感じていた私、タシリト。
とはいえ、この1~2年は僕の人生の中では激動で、雇われ社長になって自分のオフィスを構えたり、コムギちゃん(妻)と結婚したりと、公私ともにとてもバタバタした日々を送っていたため筆が進まなかった、というイイワケを並べるところから今回のブログは始まります。
正直「コロナを避けるべく、海の近くの田舎町で波を見つめていた」と書ければよかったのですが、実際のサボり原因は「怠惰」です。ごめんなさい。
僕は昔から忙しいフリをするのが得意でした。人間、時間を作ろうと思えば全然作れるから。いやマジで。忙しいを言い訳にしてる人はハナからやる気が無いだけです。誰か僕を叱ってください。ごめんなさい。
そんな面倒くさがりな僕でも、ことカレーに関してだけは一切の煩悩を捨て去り、ただひたすらに味を追求するという趣味を持っています。男のロマン、それは秘密基地でもハーレーダビットソンでも釣りでもパンチラでもなく、カレーなのです。
かつて江戸時代の狂歌師、蜀山人こと大田南畝は『楽しみは 後ろに柱 前に酒 左右に女 懐に銭』と詠んだそうです。
男のロマンを見事に言い得たようなセンテンスですが、はだけた浴衣で片膝を立てながら頬を赤らめ、ほろ酔い気分で柱に寄りかかっているような自堕落な光景が想像できて最高ですよね。後ろに“柱”を持ってくるところが粋すぎる。
僕にとって【カレー】とは、この狂歌に匹敵するほどロマンを感じる存在なのです。
だが、しかし
皆様ご存知のとおり、カレールウには“憎き小麦粉”が使われている。そのせいで付き合ってから結婚するまで、僕はコムギちゃんに必殺タシリトの男カレーを一度も食べさせてあげることができませんでした。
これほど愛してやまないカレーを、これほど愛してやまない妻に食べさせられない。この苦悶は、僕を睡眠不足に追いやるほどでした。嘘です。ただの二日酔いです。
これまで「スパイスから作ればええやん」「星の王子様カレーなら食えるやろ」など、様々な暴言を吐かれてきましたが、決まって僕はこう返します。
ふざけるな。
辛くないカレーなどカレーにあらず。
グルテンフリー系のカレールウって、ほとんどがお子様用の甘口なんですよ。大人用の辛口カレーが無い。
ましてや長時間かけてオリジナルスパイスを配合するなど愚の骨頂。僕はルウ開発に人生を賭けている食品企業の方々のスペシャルな配合を全面的に信じているし、スパイス以外にも様々なエキスなどを配合してるから美味いのであって、俺はインドで本格派が食べたいわけじゃない。
言うなれば僕は「日本企業が作るカレールウで作った辛いカレー」のファンなのだ。そのルウに大量の肉とニンニクを投入して初めて【必殺タシリトの男カレー】は完成するのだ。
しかし困ったことに、グルテンフリー系のカレールウは基本的にお子様用に作られており、ほぼ甘口。ごく稀に中辛は見つかるものの、辛口は1つとして存在していなかった。
僕は甘いカレーなど、むしろ嫌いだ。好きな食べ物1位が「辛いカレー」だが、嫌いな食べ物1位は「甘いカレー」だ。大人なのだから辛いカレーが食べたいのだ。我々大人は、お子様ランチでは決して満足できないアダルトな生き物なのだ。
そんな閉塞感漂う日本のグルテンフリーカレー市場において、2020年2月、突如として爆誕したS&Bさんの【本挽きカレー】は、僕らが心から待ち望んでいた“それ”に他ならなかった。
『ちょっと待て…!ルウなのに…小麦粉が使われていない…?しかも中辛だけじゃなく辛口もあるだと…?』
日夜スーパーの一角で、棚の端から端までパッケージを裏返して成分表のチェック作業を続けている僕にとって、S&B本挽きカレーの登場は生涯忘れられない衝撃であった。
『これでコムギちゃんに“必殺タシリトの男カレー”を食べさせられる!!
ぃよっしゃあああぁぁぁ!!!』
心の中でそう叫んだ僕は、すぐさま人参/じゃがいも/玉ねぎ/肉たちをカゴにぶち込み、全力ダッシュで自宅キッチンに駆け込むやいなや、食材と包丁と鍋たちの点呼をとり、怒涛の勢いで調理を開始した。
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そこから先の記憶はほとんど無い。
気付いた時にはコムギちゃんと2人で、無我夢中に辛いカレーを頬張っていた。
立ち上る湯気、鼻を抜ける香辛料の匂い、ハフハフと熱いカレーを口に運び、汗をかきながらビールも流し込み、また次の一口の準備をスプーンが整える。
TOKIOの長瀬くんも、鉄腕DASHでカレーを作りながらこう言っていた。
「美味いとか言うよりも先に2口目にいってるカレーが最強だ」と。
僕も夢中で2杯目をよそい、お腹がはち切れそうになるまで食べた。コムギちゃんも「タシリト君がずっと言ってた男カレー、ようやく食べれた~本当に美味しかった~」とご満悦な様子。それを聞いた僕もドヤ顔でご満悦な様子。
じっくり炒めた玉ねぎと丸鶏・香味野菜を丁寧に煮込んだブイヨンを合わせたベーススープに、カレー粉、25種のスパイスをブレンドした濃厚で香り豊かな本格的なカレールウ。それでいて脂も使わずヘルシー。さらに粉末状なので、よりいっそう香りが引き立つパウダールウ製法。
エスビー食品様の企業努力が、これでもかと言うくらいに詰め込まれてた素晴らしい食品でした。
なんなら翌日もカレー、翌々日は残り少ないルウに、お湯/めんつゆ/白だし/醤油/油揚げ/九条ネギを加え、片栗粉でとろみを足し、最後に卵黄を落として、これまたずっと食べさせたいと言っていた男カレーうどんを作ってあげました。こちらも大好評で良かったです。
(※麺は米粉うどんを使用)
ここまで語っておいて写真がまったく無いのがお恥ずかしいですが、美味しい物を前にすると夢中で食べて幸せを感じてしまうので、僕はカメラの存在なんて頭の片隅にも残らなくなってしまいます。それもこれもエスビー食品様の【本挽きカレー】のおかげです。
このカレーがこれからも発売を続けられるように、小麦アレルギーのみんなが今後も辛口のカレーを堪能できるように、どうか皆様も購入してみてください。たくさん売上を作ってあげてください。
★ママさんたちは、子供に作るカレーとは別に「旦那さん用のダンディカレー」を作ってあげてほしいです。
★パパさんたちは、子供に作るカレーとは別に「夫婦だけのアダルトカレー」を作ってあげてほしいです。
★カップルたちは「大人の階段登るカレー」を。
★自分で料理できる人は、「私だけの秘密のスパイシータイム」に是非この辛いカレーを。
★料理が得意な人は、この【本挽きカレー】を使って、カレー以外のオリジナルレシピを編み出して、みんなに共有してほしいです。
★スープ、揚げ物の衣、ピラフや炒め物なんかに混ぜても、普段とひと味違った美味しさに出会えると思います。
おそらく日本で初めて「辛口」の小麦アレルギー対応カレールウを発売してくれたエスビー食品様。なんと感謝を申し上げてよいのか。一生ついていきます。これからはハウス食品よりも、エスビー食品を推していきます。
今後とも何卒よろしくお願いします。